認知症になること

shizukuの生徒さんには何気に看護職 介護職 など医療や福祉の現場でお仕事している方が多い。
色々教えてもらうのだけど、
今、慢性病棟のシニアの方々(慢性病棟は大抵シニア世代)の8割は認知症だということ。

80歳を超えてくれば、結構な割合で認知症になっていく。
でも、意外にみんな 認知症について知らないことに気付かされる。

これってすごく大事なことなんだけどなあって思う。

shizukuの1階は、認知症のデイサービスになっている。

shizukuには、時々母親が参加する。
母はアルツハイマー型認知症。
認知症は確実に進んでいるけれど、
「お母さん 落ち着きましたね」って声をかけてもらえることもある。

落ち着かない時期もあって、もうヨガに参加できなくなるかなって思っていたけれど、
意外や意外、今の方が真面目に頑張っている。

その理由は、
デイサービスに通うことになって生活のリズムができた。
何をしているのかわかるなくなるような、不安の時間が減った。
介護サービスを受けることで、身体的にも以前よりも快適な状況になった。

こんな理由だと思う。

水分と食事をちゃんと摂れて
優しく話をしてくれて、なんだかわかんないけど面白くて笑える
お金の不安も 電話が鳴った不安も 何をするのだったかわからなくなる不安も無くなって
心のざわざわが減ったんだと思う。

認知症になると
今日何をしたか? も忘れちゃうから、何をしてても同じ と思われることもあるみたいだけど、
その時感じた感情は確実に残る。
何をしたかは思い出せないけど、楽しかった日の心や体の感じって あるよね。
イライラと怒りの日の心や体の感じと全然違う!

アルツハイマーの人は忘れちゃうけれど
私の名前なんて 全然思い出せないし、どこの誰かってのも覚えてもらえないけれど、
私、がその人の中に少しずつ蓄積していってるのを感じる。

だから、過ごし方はとても大事。
何もわからなくなっちゃうのでは全然ない!

これから急増する認知症の方々のために
自分の周りの大切な人たちのために

知る 学ぶって 愛情だと思う。





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