介護・医療職 とコロナ
このままいけば、今年はコロナは五類になり、
やっと終焉に向かう気配が濃厚。
この3年間 医療や介護の現場で働く人達は、本当に本当に大変だった。
感染の危険性が高い現場で
自分が感染してしまうかもしれない恐怖と、
自分が感染源になってしまうかもしれない恐怖。
この2つの恐怖の中で
よくぞ仕事をやめずに走りぬいてくれたと思う。
皆が帰宅した後、
黙々とアルコール消毒をする姿は、祈りに近い。
誰がいつどうやってなんてもうさっぱりわからない感染経路。
それでも、自分が感染してしまったことを知らせる電話は、
泣きそうだったり、
実際に泣きながら
「コロナになってしまいました」 と連絡してくる。
自分は大丈夫
ご利用者様は大丈夫ですか? と。
誰も悪くない。
そういう時代に私たちは生きているだけだから。
社会で人と生きている限り、
感染の危険性はいつもある。
それが生きるということだから。
人は老いると免疫も体力も弱くなり、
感染症にかかったり、誤嚥性肺炎になったりして
亡くなっていく。
今までもそれは当然のことで、
風邪をこじらせて亡くなることは普通のことだった。
それにまで、医療職 介護職が個人として責任を感じたら
正直この仕事は出来ない。
あきれるほどのアルコールを使って
毎日のように抗原検査をやって
やれることは全部やっても
100%の感染は防げない。
飛沫の量は半端ないのにクラスターがなかった歯医者で、
どうやって感染予防をしたら防げるか聞いてみた。
「どうやっても確率を下げることしかできない。
100%防げる方法はない。あったらとっくにみんなやってる。
確率を下げることと、後は免疫力の問題。結局は免疫力。
歯医者でクラスターが少ないのは、少しでも具合が悪い人は歯医者に来ないから。」
なるほど。
100%は防げない
人間は万能じゃない。
コロナ以前だって実際は同じように感染症と戦っていた。
インフルエンザ、胃腸炎
同じ様に脅威だった。
毎年、冬が近づくと、この冬を皆が超えられるようにとみんなで思う。
大変だけど、そういう現場で働けることは
幸せだと思う。
穏やかな1年になることを祈るばかり。
0コメント