100%の幸せ

コロナって何が怖いのかって
きっと 
死ぬかもしれないし
ものすごく苦しいらしいし
すごく責められたりして、
周りに迷惑かかるし
後遺症も残るかもしれないし
家族とお別れできないかもで、
お葬式もできないかもで
医療崩壊を招くから?

今までの日常が続かなくなる
コロナにかかったという体の負担もそうだけど 心の負担も大きいのだと思う。

コロナにかかるのが怖い理由

周りに迷惑をかけるから

がポイントになっている人が多いような気がする。

迷惑をかけたくない
って とてもよく聞く言葉。

認知症の話になると
認知症にはなりたくない。
周りに迷惑をかけるから、って言っている人 本当に多い。

子供には迷惑をかけたくない
家族に迷惑をかけるのならば死んだほうが良い

私はそれを聞くと ちょっと胸が苦しくなる

それは多分、私の最初の活動のフィールドが、重度障がい者だったからかなと思う。

障がい者って 産まれながらの人は、産まれた瞬間から人の手助けを得ながら生きることになる。
その親は、 迷惑をかける人間を産み出したことになる。

だから、障がい児のお母さんたちは、背中を丸くして生きてきているのがわかった。
家族や親戚に責められた人もたくさんいる。
街でひどいことを言われたり、医療機関 教育機関で理不尽な言葉を浴びせられたり。

昭和の障がい者のお母さんたちは、満身創痍だった。
令和の今はどうなのだろう?


前のブログにも書いたけれど、
障がいを持つ人たちは 実は沢山のことを為してくれている。

私の人生でとても大切なことを教えてくれたのは、重度の脳性麻痺の女性だ。

その人は、体の中で完全に思い通りに動かせる部位は、眼球 くらいだった。
だから全介助。指一本思い通りに動かせない。
でもその人が、お風呂に入った後、
ビールをストローでクーっと飲んで
「あ〜幸せ〜!」って腹から声を出しているのを聞いた時、ものすごく驚いた。

私はその時20歳くらいで、マンツーマンでリフト使っての入浴介助。
学生だよ、介助は下手くそだよ下手くそ。
ごめんなさい!なんて言いながら、入れる方も入れられる方も汗だく(笑)

そんな状況でも、とても自然に、気持ちよくでた
「幸せ〜!」 という言葉。

幸せは、掴むものではなくて、感じるものなんだ
と 教えてもらった。
幸せの正解なんてない。
正解のないものを求めるからわけわからなくなるんだって。
幸せって感じられたらなんだっていつだって幸せなんだ。
どれだけ健康で美しくて頭良くても、 不幸な人は山ほどいる。

自分の中にしか幸せはないんだよね。

福祉を利用する人たちって
一般的には なんかしらの困難にぶち当たっているから利用するわけで、
順風満帆な人はいない。
だけど、 その人たちの中には、 困難の中でもちゃんと幸せを感じながら暮らしている人たちがいて、
それは本当に、美しい。
打ちのめされていても、少しずつ頭を上げて 前を向き歩き出すその姿は本当にかっこいい!

そういう人たちと一緒にいられる福祉の仕事は
最高の仕事だと思う。

そして、そう感じられる自分に感謝する。

思春期の娘にそう語ると
どうやらなんだか逆に人生のハードルを上げてしまっているようでもある。

思春期をこじらされて こっちも大変だけど、
そのハードルをあえて選んできたんだ がんばれ!って
勝手に思っている。

私が中学生だった頃、友達に
100%の幸せって あると思う? って聞かれたことがあって

幸せに パーセンテージがあるなんて考えてこともなかった私は
その勉強がとってもよくできる友達の問いに

これは頭が良い人だからそう考えるのか?

と、そっちに驚いて悩んだものだ(笑)

思春期って そういうこと 考える年頃なのかもね〜。

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