コロナではじめて泣いたこと
今月の毎日新聞の記事で、オーケストラの飛沫検証をした記事が掲載されていた。
活動自粛からの立ち直りを図ろうと、
「クラッシック音楽公演運営推進協議会」と、「日本管打・吹奏楽学会」が出した
「クラッシック音楽演奏・観賞にともなう飛沫感染リスク検証実験報告書」
これで 各楽器から発生する演奏時の飛沫など微粒子の発生を計測したそうです。
結果、
舞台上 客席共に、人と人との距離が従来通りであっても
「感染のリスクが高まるというデータは得られなかったそうです!」
※マスク着用で客席の飛沫も会話や咳で再現したそうです。
※トランペットやトロンボーンが最大に多いけど、前方に2メートルの空間があれば大丈夫だそうです。
どれだけのパフォーマーが苦しい思いをしているのかなあって思う。
そんな最中
子供を産んでからずっと行きたくても行けなかった歌舞伎に行って来ました。
検温マスク消毒のサンセットは当然で、チケットのモギリも自分で。
三密を避けるために1日4回の公演 1回1時間
1人ずつ空けて座る
会話を控えてください、のプラカード持った係員
換気のため、扉は全て開いていて
あの 〇〇や〜!!!っていう独特の掛け声「大向こう」も無し
帰りは密にならないように観客もプラカードに従って順番に退出
そこには クラスターを出さない という気迫がありました。
開演前に、役者さんによる決してクラスターを出さないという決意表明を放送していました。
唄や鳴り物の方も、黒い褌みたいなマスクをしていました。
コロナで一度も泣いたことなかったけれど、
シーンとした歌舞伎座
役者さんの醸し出す、舞台に立った喜び
観客席は本当に歌舞伎を見たかったシニア世代が沢山。
大向こうがないから、その間合いで、全員が一生懸命無言で拍手するその雰囲気。
その場にいる人たち全員が、喜びと感謝に満ちていて、とても幸せな空間でした。
コロナで初めて泣いたなあって
どれだけのアーティストが
どれだけのパフォーマーが
今じっと耐えているのかと思うと 胸が詰まります
アーティストは オンラインじゃ足りないんです
客席からのエネルギーが循環することで どんどん自身のエネルギーを増幅させていくのだから
と 私は勝手に思っています。
私には、何事も ライブが良い
私にとっての楽しみは 見ることでも聞くことでもなく
五感全てで感じることだから。
そんなわけで、
私の周りの同じお仕事の方がどんどんライブ配信を始め 上手になっていく中
私は逆に、人を触れることへの学びを深めています。
私のやりたいことには 私しか付き合えないから。
0コメント